セルフリフォームで壁紙を選ぶ際、デザインの好みだけで決めてしまうのは、初心者にとっては非常にリスクが高い選択となります。なぜなら、壁紙の種類によって貼りやすさや下地の隠蔽力が劇的に異なるからです。初心者にとって最も扱いやすいのは、少し厚みがあり、表面に凹凸がある「石目調」や「織物調」のビニールクロスです。厚みのある壁紙は、下地のわずかな凹凸を拾いにくく、貼る際にシワになっても目立ちにくいという大きなメリットがあります。逆に、表面が平滑で薄手のものや、光沢感の強い壁紙は、下地の不備がそのまま浮き出てしまい、熟練の職人でも美しく仕上げるのが難しいため、最初の挑戦では避けるのが無難です。また、柄選びにも注意が必要です。大きな花柄や幾何学模様など、隣り合う壁紙の柄を合わせる必要がある「柄合わせ」のあるタイプは、裁断の段階から計算が必要になり、貼り付け時も数ミリのズレが目立つため、難易度が非常に高くなります。初心者は無地、あるいはランダムな表情を持つ素材感のある柄を選ぶことで、継ぎ目を意識せずにスムーズに作業を進めることができます。色選びについては、狭い部屋を広く見せるためには膨張色であるホワイトや明るいベージュが定番ですが、汚れが目立ちにくいという点では少しグレーがかった色味もおすすめです。もし個性的な空間にしたい場合は、四方の壁のうち一面だけを異なる色や柄にする「アクセントクロス」から始めるのが良いでしょう。一面だけであれば作業時間も短く、万が一失敗してもリカバリーが容易です。最近では機能性壁紙も充実しており、防カビや消臭、表面強化などの機能が付いたものを選べば、日々のメンテナンスも楽になります。自分のスキルに見合った素材を選び出し、無理のないプランを立てることが、セルフリフォームを挫折せずに完遂させ、満足度の高い空間を手に入れるための重要なステップとなります。手をかけた分だけ家は応えてくれる、その喜びをメンテナンスを通じて実感してください。
初心者こそ選ぶべき壁紙の種類と色の選び方ガイド