長く感じられたリフォーム期間も終盤に差し掛かると、早く新しい生活を始めたいという期待で胸が膨らみます。しかし、工事が完了して引き渡しを受ける前の「竣工検査」こそが、これまでのリフォーム期間を締めくくる最も重要なプロセスであることを忘れてはいけません。職人が撤収した後の家を、施主自身の目で細部までチェックし、注文通りに仕上がっているかを確認する最後の機会です。この段階で不具合を見逃してしまうと、入居後に家具を配置してからでは修正が困難になったり、追加の費用を巡って業者とトラブルになったりする恐れがあります。チェックすべきポイントは多岐にわたります。まず、壁紙の剥がれや床の傷、建具の建て付けに問題がないかを確認します。ドアや引き出しを実際に何度も開閉し、異音や引っかかりがないかを確かめてください。次に、水回りの設備が正常に動作するかをチェックします。水漏れがないか、排水はスムーズか、お湯が出るまでに時間がかかりすぎていないかなど、実際に水を流して確認することが大切です。また、コンセントやスイッチの配置が図面通りになっているか、照明がすべて点灯するかといった電気系統の確認も欠かせません。もし気になる箇所が見つかった場合は、その場ですぐに業者に伝え、手直しの期間を設けてもらう必要があります。リフォーム期間が延びるのを嫌って妥協したくなる気持ちも分かりますが、不完全な状態で引き渡しを受けることは後々の後悔に繋がります。補修が必要な箇所については、写真を撮り、いつまでに完了させるかを書面で明確にしておくことが賢明です。最後に、設備の使用方法についての説明を受け、保証書や取扱説明書を一式受け取ります。リフォーム期間中に生じた変更点や、追加で行った工事の内容も改めて確認し、最終的な支払い金額に間違いがないかを照合してください。充実したリフォーム期間を過ごし、納得のいく仕上がりを確認した上での引き渡しは、施主と業者の双方にとって最高の瞬間となります。丁寧に作り上げられた新しい空間での生活を、万全の状態でスタートさせるために、最後のチェックには十分な時間と細心の注意を払ってください。