中古マンションを購入し、自分たちの理想の空間を作るためにリフォームを行いましたが、最初に出された見積書の金額を見て正直驚きました。自分たちの理想を詰め込むと、予算を五百万円もオーバーしていたのです。そこで、リフォームを安くする方法を徹底的に調べ、私たちが実践したのが「施主支給」と「部分的なDIY」による徹底的なコストカットです。施主支給とは、洗面台や照明器具、トイレットペーパーホルダー、さらにはエアコンやキッチン設備などの物品を自分たちで安く購入し、施工だけを業者に依頼する方法です。私たちはインターネットのショッピングサイトやアウトレット専用の建材販売店を駆使して、型落ちの製品や展示品を探しました。その結果、業者経由の見積もりでは定価に近い価格だった設備が、三割から五割も安く手に入れることができたのです。ただし、この方法には注意も必要です。サイズが数ミリ違うだけで設置できなかったり、部品が足りなかったりするリスクがあるため、事前に施工担当者と密に連絡を取り、図面を確認しながら設置可能な製品かどうかを何度もチェックする手間を惜しんではいけません。また、不具合があった際の保証が自己責任になる場合が多いことも理解しておくべきです。さらに、私たちは専門的な技術を必要としない作業、例えば壁のペンキ塗りや、既存の古い棚の解体、庭の砂利敷きなどを自分たちの手で行いました。週末を返上しての作業は体力的には非常にハードでしたが、家族で一緒に家を作り上げる楽しさを味わえただけでなく、人件費として十万円単位の節約に繋がりました。特に壁一面を自分たちで塗装したことは、仕上がりに多少のムラはあっても、それを見るたびにリフォーム当時の思い出が蘇り、既製品にはない深い愛着の持てる空間になりました。もちろん、電気工事や配管工事といった資格が必要な安全に関わる部分はプロに任せるべきですが、養生の手伝いや清掃といった簡単な作業を自分たちで行うだけでも、見積書の諸経費を削る交渉材料になります。リサーチの手間を楽しみ、少しの苦労を厭わない方にとって、施主支給とDIYの組み合わせは、予算を抑えながら住まいに個性を吹き込むための最高の方法だと言えるでしょう。自分たちが動いた分だけ、家は安く、そして愛おしくなるのです。