我が家のリビングの隣には、かつて客間として使われていた六畳の和室がありました。しかし、生活スタイルの変化とともに来客が泊まることもなくなり、いつしかそこは開かずの間。畳は色褪せ、壁の聚楽壁は古びた印象で、リビングから見えるその一角だけが、どこか取り残されたような空間でした。この和室を、もっと有効に活用できないだろうか。家族が集まるリビングを、もっと広く、明るくできないだろうか。そんな思いから、私たちは和室を洋室化し、リビングと一体化させるリフォームを決断しました。リフォーム会社との打ち合わせで最も重視したのは、二つの部屋をいかに自然に、そして美しく繋げるかという点です。まず、リビングと和室を隔てていた襖と、その上の鴨居、そして壁の一部を撤去することに。構造上どうしても抜けない柱がありましたが、設計士さんはそれを逆手にとり、柱に合わせたデザインの化粧梁を天井に渡すことで、空間のアクセントにするという見事なプランを提案してくれました。床は、畳を剥がしてリビングと同じ高さになるように下地を調整し、同じ種類のフローリングを張ってもらうことで、シームレスな繋がりを実現しました。これにより、視覚的な広がりが生まれ、まるで最初から一つの大きな部屋であったかのような開放感が生まれました。壁も、古い聚楽壁を剥がしてリビングと同じ白いクロスに統一。天井も同様に張り替えることで、部屋全体のトーンが揃い、明るさが格段にアップしました。そして、このリフォームのもう一つの主役が、元々押入れだったスペースの活用です。布団を収納するためだけの奥行きの深い押入れは、中棚を撤去し、内部を改装して大きな収納庫へと生まれ変わりました。リビングで使う掃除機や日用品、子供のおもちゃなどをすべてここに収めることができるようになり、リビング本体を常にすっきりと保つことが可能になったのです。工事期間は約二週間。職人さんたちの手によって、日に日に我が家が変わっていく様子を見るのは、心躍る体験でした。そして完成の日、生まれ変わったリビングに足を踏み入れた瞬間、家族全員から歓声が上がりました。
使われなくなった和室が明るいリビングの一部に