和室の雰囲気を大きく左右しているにもかかわらず、リフォームの際には後回しにされがちなのが「襖(ふすま)」と「障子(しょうじ)」です。しかし、これらの建具は壁と同じくらいの面積を占めることもあり、そのデザインや状態を変えるだけで、部屋の印象は驚くほど一新されます。大掛かりな工事をしなくても、比較的手軽に和室のイメージチェンジを図れる、襖と障子のリフォーム術についてご紹介します。まず、最も手軽なのが襖紙や障子紙の「張り替え」です。長年の使用で黄ばんだり、破れたりしたものを新しくするだけでも、部屋全体が清潔で明るい印象になります。この時、伝統的な和柄だけでなく、現代のインテリアに合わせた選択肢を検討するのがポイントです。襖紙には、無地でカラーバリエーションが豊富なものや、織物調でモダンなテクスチャーを持つもの、さらには洋風の壁紙(クロス)を貼ることも可能です。壁の色と合わせたり、逆にアクセントカラーを選んだりすることで、空間のコーディネートの幅は大きく広がります。障子も同様で、従来の和紙だけでなく、破れにくく耐久性の高い強化和紙や、プラスチックを和紙で挟んだ「プラスチック障子」なども人気です。これらは、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。次に、もう少し踏み込んだリフォームとして、襖や障子の「枠(縁)」の色を変えるという方法があります。伝統的な和室の枠は白木が一般的ですが、これを黒やダークブラウンに塗装したり、ラッピングシートを貼ったりするだけで、空間全体が引き締まり、ぐっとモダンでスタイリッシュな印象に変わります。枠の色を、部屋に置く家具やフローリングの色と合わせると、より統一感のある空間になります。さらに本格的なリフォームとしては、襖や障子そのものを、新しいデザインの「建具に交換」するという選択肢があります。例えば、襖を、細い木材を組んだ「格子戸」に交換すれば、圧迫感がなくなり、向こう側の気配を感じさせながらも空間を緩やかに仕切ることができます。また、障子の代わりに、和紙調のプリーツスクリーンやロールスクリーン、あるいはすりガラス調のアクリルパネルを入れた引き戸などを採用するのもおすすめです。