理想のリフォーム会社を見つけ、詳細な見積もりにも納得できたら、いよいよ契約へと進みます。しかし、ここで安心して気を抜いてはいけません。契約書にサインをする前には、後々のトラブルを避けるために、必ず確認しておくべきいくつかの重要な事項があります。この最終確認を怠ると、「言った、言わない」の水掛け論や、予期せぬ追加費用の発生など、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。まず、第一に確認すべきは、契約書に添付されている「契約約款」です。非常に細かい文字で書かれているため、つい読み飛ばしてしまいがちですが、ここには、工事が遅延した場合の対応、代金の支払い方法、契約解除の条件、瑕疵(欠陥)が見つかった場合の責任の所在など、当事者間の権利と義務に関する非常に重要なルールが定められています。内容が難解で理解できない部分があれば、必ず担当者に説明を求め、納得した上でなければサインしてはいけません。次に、最終的な工事内容と金額が、これまでの打ち合わせ通りに見積書や仕様書、図面に正確に反映されているかを、契約書と照らし合わせながら一つひとつ丁寧に確認します。品番のわずかな違いや、仕様の小さな見落としが、後で大きな不満に繋がることもあります。口頭で合意した内容も、必ず書面に落としてもらい、契約書の一部として添付してもらうようにしましょう。特に、追加工事や仕様変更が発生した場合の取り決めについては、事前に明確にしておくことが重要です。どのような場合に、どのような手続きで追加料金が発生するのか、その際の金額の算出方法などを書面で確認しておけば、工事中の不透明な請求を防ぐことができます。工事のスケジュールも重要な確認項目です。着工日と完成(引き渡し)予定日が明確に記載されているか、そして、もし天候不順などで工事が遅延した場合の対応についても確認しておくと安心です。また、保証内容とアフターサービスについても、契約書に明記されているかを必ずチェックします。どの部分を、どのくらいの期間保証してくれるのか。定期点検の有無や、不具合発生時の連絡先、対応の流れなどを書面で確認しておくことで、リフォーム後も長く安心して暮らすことができます。リフォームの契約は、決して形式的な手続きではありません。
リフォームの契約前に絶対確認すべきこと