大切なお金をかけて行うリフォームだからこそ、絶対に失敗したくない。そのためには、優良な業者を選ぶことと同時に、「避けるべき業者」の特徴を知っておくことが非常に重要です。巧妙な言葉で近づいてくる悪質な業者や、技術力・経営基盤に問題のある業者に引っかからないために、以下に挙げるような特徴を持つ業者には最大限の注意を払いましょう。まず、典型的なのが「突然の訪問販売」や「過度な不安を煽る」業者です。「無料で屋根を点検します」などと言って突然訪問し、「このままでは雨漏りしますよ」「今すぐ工事しないと大変なことになりますよ」と、専門知識のない消費者の不安を過剰に煽り、その場で契約を迫る手口は非常に危険です。信頼できる業者は、飛び込み営業に頼らずとも仕事があります。点検の結果、本当に緊急の修繕が必要な場合もありますが、その場合でも即決は絶対に避け、必ず他の業者にも見てもらい、セカンドオピニオンを求めるべきです。次に、「モニター価格」や「キャンペーン」を謳い、大幅な値引きを提示してくる業者にも注意が必要です。例えば、「今契約してくれれば、広告に使うことを条件に半額にします」といった甘い言葉は、多くの場合、最初に提示する定価を不当に高く設定しているだけの可能性があります。魅力的な値引き額に惑わされず、その価格が本当に適正なのか、複数の業者の見積もりと比較して冷静に判断する必要があります。見積書の内容が極端に大雑把な業者も避けるべきです。前述の通り、「工事一式」といった記載ばかりで、使用する材料のメーカー名や品番、数量、単価などの詳細が書かれていない見積書は、手抜き工事や、後からの不当な追加請求に繋がる温床となります。詳細な見積もりの提出を依頼しても応じない、あるいは曖昧な説明に終始するような業者は、信用に値しません。また、契約を異常に急がせる業者も危険信号です。「このキャンペーンは今日までです」「すぐに契約しないと材料がなくなってしまいます」など、施主に冷静に考える時間を与えず、その場の勢いで契約させようとするのは、契約内容に何か都合の悪い点があるからかもしれません。リフォームは、じっくりと検討を重ねて決めるべき重要な決断です。誠実な業者であれば、施主が納得するまで待ってくれるはずです。